「大掃除や引っ越しで不用品を処分しようとしたら、回収してもらえなかった……」そんな経験をお持ちではないでしょうか。
京都市では、ごみの分別・処分ルールが細かく定められており、市の収集車では回収できないごみが複数存在します。知らずに出してしまうと、収集されないだけでなく、最悪の場合は火災や作業員の怪我につながる危険もあります。
この記事では以下の3点をわかりやすくまとめています。
- 京都市の市収集で回収できないごみの一覧
- 品目別の正しい処分方法
- 自分では対処しにくいときに不用品回収業者を使うべき判断基準
ぜひ最後までお読みいただき、適切な処分にお役立てください。
京都市のごみ収集で「回収できないもの」とは?
京都市のごみ収集には、大きく3つの区分があります。
① 市収集(指定袋に入れて出すごみ)
燃やすごみ・資源ごみ・小型金属類などが対象です。指定の収集袋を使い、決められた曜日に自宅前や集積所に出します。
② 業者収集(マンション等)
管理会社や収集業者が個別に対応します。業者によってルールが異なるため、管理者への確認が必要です。
③ 大型ごみ・特定品目(別途申し込みが必要なもの)
大型ごみは事前に「大型ごみ受付センター(0120-100-530)」への電話またはインターネット申し込みが必要です。家電リサイクル法の対象品(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン)は家電リサイクル券を購入して処分します。
「回収できない=処分できない」ということではありません。品目ごとに定められた方法で出せば、きちんと処分できます。次のセクションで、特に注意が必要な品目を一覧でご確認ください。
【一覧表】京都市の市収集で回収できないごみ
以下の品目は、燃やすごみ・資源ごみとして通常の市収集では出せません。一覧で確認しましょう。
| 品目 | 回収不可の理由 | 正しい処分方法 |
|---|---|---|
| 充電式電池内蔵品(スマホ・タブレット・モバイルバッテリー・ワイヤレスイヤホン等) | 収集車や処理施設で充電式電池が発火・火災につながる危険がある | エコまちステーション(区役所内)またはJBRC回収協力店へ |
| 充電式の小型家電(電動歯ブラシ・電気カミソリ・掃除機・ハンディ扇風機等) | 同上(電池を取り外せない場合は「小型家電」として資源物回収拠点へ) | 3辺合計30cm×40cm×40cm以内:資源物回収拠点それ以上:大型ごみとして申込 |
| 在宅医療器具(注射器・注射針等) | 収集・選別作業中にスタッフが刺傷を負う危険がある | 交付された薬局・医療機関へ返却(袋に絶対に入れない) |
| スプレー缶・カセットボンベ(中身が残っているもの) | 穴を開けると爆発の危険があり、ガスが残っていると発火する | 必ず使い切ってから月1回の小型金属類・スプレー缶収集日に排出 |
| ライター(中身残り) | 火災・爆発の危険 | 使い切り後、水に浸して燃やすごみへ(中身残りは拠点回収) |
| 大型ごみ(規定サイズ超え) | 収集車への積載が不可 | 大型ごみ受付センターへ電話/ネット申し込み後、処理手数料シールを購入 |
| 家電4品目(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン) | 家電リサイクル法の対象 | 家電量販店やメーカーへの引き取り依頼、または指定引取場所へ |
| てんぷら油(固形・動物性のもの) | 固形物・動物性油は資源化できない | 燃やすごみとして排出(液状・植物性のみ資源回収拠点へ) |
| プラスチック外装でも電池内蔵の製品 | 外装がプラスチックでも電池が入っていれば資源ごみ袋に混入不可 | 電池を取り外してから各区分に従い処分 |
【京都市の事例】充電式電池の誤った排出が招いた重大事故
京都市の東北部クリーンセンター破砕施設では、充電式電池が混入した廃棄物が原因で火災が発生(平成31年3月)。修繕期間は約6ヶ月、修繕費用は約1.5億円にのぼりました。「分別が面倒くさい」「少しくらい大丈夫」という判断が、大きな事故につながります。
品目別:正しい処分方法まとめ
充電式電池・小型家電
京都市内の各区役所・支所内にある「エコまちステーション」が主な持ち込み窓口です。モバイルバッテリーやスマートフォンなどのリチウムイオン電池製品も受け付けています。また、家電量販店などJBRC(一般社団法人JBRC)の回収協力店にも持ち込めます。電池が取り外せる製品は、電池を取り外してそれぞれ適切に処分しましょう。
【エコまちステーション各区連絡先(例)】
- 北エコまちステーション(北区役所内):075-366-0155
- 中京エコまちステーション(中京区役所内):075-366-0180
- 伏見エコまちステーション(伏見区役所内):075-366-0196
※全区の連絡先は京都市公式サイトでご確認ください。
在宅医療器具(注射器・注射針)
注射器や注射針は、絶対にごみ袋に入れないでください。収集・選別作業中にスタッフが刺傷を負う事故が実際に起きています。処分方法はただひとつ、交付された薬局や医療機関への返却です。
スプレー缶・カセットボンベ・ライター
スプレー缶やカセットボンベは、必ず中身を使い切ってから出してください。中身が残っているガス抜きのために穴を開けようとすると、爆発の危険があります。使い切ったものは月1回の「小型金属類・スプレー缶」の収集日に排出します(エコまちステーションでは週1回回収)。
ライターは使い切り後に水に浸してから燃やすごみとして出します。中身が残っているものや、刃物類は資源物回収拠点への持ち込みが推奨されます。
てんぷら油(使用済み食用油)
家庭から排出された使用済み植物性油(液状のもの)は、京都市の資源物回収拠点で回収しています。回収された油はバイオディーゼル燃料(BDF)に精製され、ごみ収集車や市バスの燃料として活用されます。CO2削減にも貢献するリサイクルです。
ただし、固形の油(ラードなど動物性のもの)は回収対象外で、燃やすごみとして処分します。
土・日・祝日でも回収できる拠点があります。詳しくは京都市の「資源物回収マップ」でお近くの拠点をご確認ください。
大型ごみ
粗大ごみ(京都市では「大型ごみ」と呼びます)は事前申し込みが必要です。大型ごみ受付センター(フリーダイヤル:0120-100-530)またはインターネット(https://www.ogomi-kyoto.jp/)から申し込み後、指定された処理手数料分のシールを購入して品物に貼り付けます。
クリーンセンターへの自己搬入も可能ですが、その場合も事前予約が必要です(0120-100-959)。
こんな場合は不用品回収業者に頼んだほうが早い
京都市のルールに従えば自分で処分できますが、状況によっては不用品回収業者に依頼するほうがスムーズな場合があります。
① 引っ越し・遺品整理で大量に不用品が出る場合
引っ越しや遺品整理では、燃やすごみ・資源ごみ・大型ごみ・回収不可品など、複数の区分のごみが混在して大量に発生します。分別・申し込み・搬出をすべて自分で行うのは、時間的にも体力的にも大きな負担です。回収業者であれば、品目を問わず一括で引き取ってもらえるため、短時間で片付けられます。
② 「回収できないもの」と「通常のごみ」が混在している場合
充電式電池内蔵品や医療器具など、通常の収集に出せないものが含まれていると、自分での分別・処分が複雑になります。何をどこに持ち込めばよいか調べるだけで手間がかかりますが、業者に依頼すれば対応してもらえます(業者によって対応品目が異なるため、事前確認を)。
③ 平日の搬入・申し込みが難しい場合
大型ごみの自己搬入やクリーンセンターへの持ち込みは、受付時間が平日の日中に限られることがほとんどです。仕事の都合で平日に動けない方や、高齢・体力的に重い荷物の搬出が難しい方にとっては、業者への依頼がより現実的な選択肢になります。
不用品回収業者を選ぶときのポイント・注意点
不用品回収業者はたくさんありますが、悪質な業者も存在するため、選ぶ際には以下のポイントを確認しましょう。
① 許可・資格を確認する
廃棄物(ごみ)を収集・運搬するには「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。また、買い取りも行う業者は「古物商許可」も持っているはずです。業者のホームページや問い合わせ時に、これらの許可番号を確認する習慣をつけましょう。
② 見積もりは必ず事前に取る
「無料で回収します」と言いながら、後から高額請求をしてくる悪質業者が全国的に問題になっています。京都府でも注意喚起がされています。作業前に書面で見積もりを取り、追加料金の有無・料金体系が明確な業者を選ぶことが大切です。
③ 口コミ・実績を確認する
Googleマップの口コミや実績年数、対応エリアなどを事前に調べておきましょう。地域に密着した業者であれば、京都市のごみ処理ルールにも精通しており、適切な対応が期待できます。
まとめ:困ったらまず分類、それでも難しければ業者へ
京都市では、充電式電池内蔵品・在宅医療器具・スプレー缶(中身残り)・大型ごみなど、市の収集では回収できないごみが複数あります。それぞれに正しい処分方法が定められており、ルールを守ることで安全にリサイクル・処分が可能です。
一方で、大量の不用品が出る場合や、分別・搬出が難しい状況では、不用品回収業者へ依頼するのも賢い選択です。信頼できる業者を選び、安心して不用品を手放しましょう。
トモクルは京都・奈良エリアを中心に、不用品回収・買い取りを行っています。「何から手をつければいいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。